最近思っていること、考えていることなどです
Vision: Web Architectと言う概念
アクセシビリティとWebに関する考察
このところ、建築業界は大変な騒ぎです。特に、某有名ホテルが身体障害者の施設を
ガイドラインに適合せずに設計をし、実質的に使用できない状態で大量に建築していた事が大きな問題となっているようです。
現在、Webの世界に建築業界のような法的規制は、存在しませんが、アクセシビリティ
と言う考え方が、重要視されるようになって来ています。
このアクセシビリティに関しては、Web発祥の地米国が先進国です。 その米国では2001年6月21日に「リハビリテーション法508条」なるものが施行されました。 その内容は、Webサイト制作にあたり「すべての非テキストエレメントについては、それと等価の代替テキストが提供されなければならない」、 「ウェブページは、色分けによって伝達されるすべての情報が、色分け無しで(例えば文脈やマークアップ言語などから)理解できるようにデザインされなければならない」 など16項目が、定められています。この法律は、米国連邦政府(連邦政府の基金を得た州政府の機関も含まれます。)が適用対象であり、民間企業に規制はかかりません。 しかしながら、連邦政府に製品や技術を納入する民間企業等では508条に基づいた対策を進めました。民間企業へ対しての直接的な強制力は無くても、連邦政府機関へ対して 準拠を義務づけた、社会的規範の影響力は非常に大きいというのが米国における現状です。
ところで、以前から思っていた事ですが、誰が名付けたかは別にしてホームページと言うのはまさに「家」例える事が出来ると思います。
そして、ホームページの作成とは建築に類似した要素が多いのではないでしょうか?おそらく同じ様な考え方をしている人が居るのでしょう、
最近ホームページの制作全般を「ウェブ アークテクチャー」Web Architectureと例える事があるようです。
従って、Webの制作を統括して管理する役割の人に対するタイトル(役職?)の呼称も
ウェブ マスター ( “Web Master” )→ウェブ プロデューサー( “Web Producer”)から
ウェブ アーキテクト( “Web Architect”)
へと移り変わっているようです。
さて、某ホテルの問題に関しては施工主が、「利潤追求のために法的規制を無視しました」と謝罪することにより幕となりましたが、建築に携わった 建築家が、そのことを知らぬ存ぜぬではまかり通らないことは別件「建築構造偽装の問題」でも明らかです。ここで強調したいのは、日本でも 「情報バリアフリー」への対応は進んでおりWebが一つの社会的インフラとして必要不可欠なもである以上、現在建築業会で起きている事象は 将来的にWebの世界においても起こりうることであり、それに対応する準備を今からしておかなければならないということです。そして、アクセシビリティと xhtml&cssの進化は有機的な関係にあるという事実です。社会的責任を持つ企業のホームページ制作に携わる限り、「構造偽装」などと咎められることが 無い情報技術の蓄積をしていく必要性に対する自覚を強く思いました。
「京都府」のホームページ
統計によると、xhtml&cssで制作された都道府県のホームページは、
神奈川県・
福井県・
山梨県・
京都府・
島根県・
香川県・
高知県・
宮崎県
など、既に存在しており、さらに云えばw3cが、文法的にそのページが作成されている場合にその貼付を推奨しているバッジを
福井県・
島根県・
などは、ホームページ上で表示しています。
一方で、京都府のホームページはw3cのバッジ表示はありません。w3cの文法チェッカーで確認したところ、文法的に正しいのはトップページと、その他数ページにすぎません。 それならば、なぜあえて「京都府」のホームページにこだわるのか?と疑問に思われるかもわかりません。これは、私の出生地が京都であるという事とは必ずしも関係は ありません。(若干贔屓目であるのは否めない事実ですが・・・)それでは、なぜ「京都府」のホームページにこだわるのか?ですが、以下の各項目が私が素晴らしいと 評価する根拠です。
以上の観点より[AMP]ではこの「京都府」のホームページが次世代への取り組みをどのように実現されていくのかを今後とも定点観測と云う形で、「京都職人の方々による技」 に注目していきたいと思います。