2009年09月27日
それをつかみ取りシェイクしなければロックじゃない
先日、映画『パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ / patti smith : dream of life』を見に行きました。
思い返せば、彼女程実像がつかめない人はいなかったのではないかと思います。あのエキセントリックなイメージからして、どんなに怖い人なのかとずっと思っていました。従って、この映画を見る前はきっと取って食われるような映画なんだろうなと少しビビっていたのは事実です。
彼女が生み出した音楽に関しては、1975年のデビューアルバムHorses(彼のMr. John Caleが、プロデュースを行った!!!)からかれこれ30年以上聞き続けて来た訳ですが、絶対彼女の私生活とか想像することが出来なかったのです。
それで、映画を見る前に今一度念のため彼女についてWikipediaで復習をしたのでした。すると思わぬ事実が… 彼女が高校2年生の時に彼女はクラスの道化師に投票で選ばれたというのです。
とにかく、何をどうつなげても訳が分からず頭の中が混乱した状態で映画を見に行きました。しかしながら、それらの無秩序はまるでカオスの語源である「宇宙が発生する以前のすべてが混沌としている状態」が、さも当然であるがごとく時空を平気で超えて一つに融合して行くのでした。(あるいはそれはゼロという概念なのかも知れません。映画の中で、ゼロという偉大な数字の概念を見いだしたメソポタミア文明を彼女が讃える場面からもそのような連想をしてしまいますが…)
この映画『パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ / patti smith : dream of life』では、大量殺戮を悪とし、George W. Bush(Ms. Patti SmithはGeorge W. Bushと同い年)を糾弾する彼女はまるで般若の如く憤怒し、「私のことロックイコンだとか、持ち上げるのよ恥ずかしいったらありゃしない…」と、はにかみ、下ねたで笑いを取るお笑い芸人としての一面を披露し、ロバート・メイプルソープ "Robert Mapplethorpe"が撮影したというオノ・ヨーコ氏に多大に影響を受けたと思われる彼女自身がパフォームする前衛ダンスを感慨深げに見入る、これら全ての要素が、一つの完璧な円を描きPatti Smithを表現してくれました。
そして、何よりも彼女が、ビート文学の立役者でもあるMr. Allen Ginsbergの詩を朗読する場面では文学が超えられない障壁を超越したその瞬間を見ることができました。
文学は、一面においてはロック等足下に及ばない程円熟しており過激で前衛的でした。その要素を「えっ?何で?これロックにしちゃだめ?」そこで生まれたのがパンク(厳密にはニューヨーク・パンク)だった訳です。そうなのです「それをつかみ取りシェイクしなければロックじゃない!!」この発想こそ正に私の中ではパンクなのです。
前置きが超長くなってしまいました。
何の因果か、そんなMs. Patti Smithが作詞し、ブルース・スプリングスティーン大先生が作曲された"Because the Night"を演奏する機会に恵まれたことにひたすら感謝する次第です。
投稿者 applevenus : 23:24 | コメント (0) | トラックバック
2009年04月07日
早起きは三文の徳 → 麹町御門
昨夜帰ったのは午前2時近くだったが、何故か早く目が覚め昨日M社長がオススメと言われていた千鳥ヶ淵公園のことを思い出し赴くこととした。先日もお伝えしたが、現在働いている場所から徒歩約5分で甲州街道への入り口でもある半蔵門へ行くことが出来る。
その半蔵門の交差点から、その北側に位置する千鳥ヶ淵の交差点までの皇居半蔵濠沿道が区立千鳥ヶ淵公園である。
千鳥ヶ淵の交差点から臨む満開の桜そして菜の花が彩る半蔵濠の向こうには国会議事堂が見える。
実はこのところ大きな流れを頭の中で感じている。きっとそんなことを吐露すれば誇大妄想狂だと咎められるのが落ちだから心に留めておくことにする。ただ、以前京都の株式会社Sさんに教えていただいた、大局的にものを見ることの重要性を忘れたわけではない。
端的に言えば「歴史は繰り返す」と、言う事だろうか…
そして、麗らかな情景を目の辺りにして浮かんだのは、
「経験から学ぶのではなく、歴史から学ぶ」こと。
後世に伝えたい大切な考え方だ。
投稿者 applevenus : 12:16 | コメント (2) | トラックバック
2008年03月19日
アーサー・C・クラーク氏が死去
一番好きな映画を挙げろと言われて、一番最初に思い浮かぶのは"2001: A Space Odyssey"「2001年宇宙の旅」です。その原作を執筆したSF作家であるMr.Arthur C. Clarkeが亡くなられたとの報道がありました。
参照サイト:CNET Japan
SF作家のアーサー・C・クラーク氏が死去--「2001年宇宙の旅」など作品多数
よく考えると、この映画"2001: A Space Odyssey"「2001年宇宙の旅」の中で登場する"Hal-9000"は人類と道具(あるいはコンピュータ)の関係のありかたと言う意味で、現在の仕事をする上で常に頭の中にある存在でもあります。
何回見たか判らない"2001: A Space Odyssey"「2001年宇宙の旅」近々もう一度見てみたいと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
合掌
投稿者 applevenus : 11:51 | コメント (0) | トラックバック
2007年12月15日
"Crippled Inside"を挟んで
御紹介する順番は逆となりますがJohn Lennnonの"Imagine"という作品では、"Crippled Inside"
という曲を挟んで"Imagine"
"Crippled Inside"
そして、昨日アップした"Jealous Guy"
と冒頭に続けて三曲が並びます。
いつの頃からでしょうか、この作品に巡り会ってからイメージするようになったのは、陰陽のイメージです。
そして、頭から三曲続けて聞くたびに陰と陽の二つの気が調和することにより初めて自然の秩序が保たれるだなぁと再認識するのです。大事なポイントは、陽が善玉などと決めつけず、そして陰は悪だなどと確信しない事。両者は単にこの世を構成する要素に過ぎない対等な立場だと言うことです。
Johnは「自然の秩序が保たれていないのは、誰からみてもあからさまですよー 知らないのはあなただけかも!?」と"Crippled Inside"で自分自身にそして全人類に語りかけようとしていたのかなと。そんなことも、今年のJohnの命日前後に思ったりしていました。
前置きが長くなりましたが、映像は言わずと知れたNeil Youngによる、これも9/11の後行われたチャリティーライブにてJohn Lennonの"Imagine"を演奏したものです。(この演奏はリアルタイムで何かの番組でみたのを朧気ながら覚えています。)詳しいクレジットは、よくわかりませんがバックでドラムを叩いているのはどう考えてもオリジナルでもドラムを叩いていたJim Keltnerに間違えないと思います。(万が一間違っていたら、どなたかご指摘ください。それが誰なのかを知りたいので。)
太鼓の音色というかチューニングとかまで、忠実な再現を試みようとしているのがよくわかりますし、「間」とかおかずの入れ方の微妙なところはまったくオリジナルと同じです。
しかし、陰陽(私が言うところの)の両極をJohnと演奏したJim Keltnerつぅ人はドラマー冥利につきますなぁ
投稿者 applevenus : 22:09 | コメント (2)
2007年12月14日
New York → Lou Reed → John Lennonの命日。そして「嫉妬」
愛に満ちた世界であるべきなのに、
歴然と君臨する「嫉妬」。
この映像は、現在65歳のLou Reedが
2001年10月に
John Lennonと9/11の犠牲者へのトリビュートとしてNew York CityにあるRadio City Music Hallで行こなわれた"Come Together: A Night For John Lennon's Words & Music"に出演しJohn Lennonの"Jealous Guy"
を演奏したもの。
この歌詞を完全に咀嚼しきった表現力、
圧倒的な説得力。
魂の入った熱い演奏を視聴して、大量殺戮にまで発展してしまう「嫉妬」と云う人間の避けて通れない、やるせない感情について冷静に考えてみたいと。
そんな風に思った今年のJohn Lennonの命日だった。
こんな大事な映像を紹介してくれるのは例によって
れもんらぃむ ёさんいつもありがとうございます。
投稿者 applevenus : 17:45 | コメント (0)
2007年07月08日
曼荼羅か!?
私の一番好きなアーティストBrian Eno氏。彼の作品How many Worldsを映像化したビデオクリップがYou Tubeにアップされているのを教えてくださったのは、れもんらいむさん。ありがとうございました。
こんなに美しく、心安らぐビデオクリップは私的に未だかつてありません。そして、なぜか思うのは曼荼羅。
かつて、Brian Eno氏は2時間とか3時間動かない動画(^_^;)なる物を良く作っていて、「この人は何を考えているのか?」などと良く思っていましたが、この作品を投稿した人は、そのコンセプトをよく知っている人であることを知ることが出来ます。「静の中に動を見出し、動の中に静を見出す。」そんな禅問答のような曼荼羅親父Brian Eno氏を再認識できる秀作です。
投稿者 applevenus : 12:57 | コメント (1) | トラックバック
2006年12月28日
2006年一番オモロかったのは、この人たち
普段は、小難しい音楽の事をウダウダとこね回していますが、ほんまに好きなんは漫才。吉本です。ここ数年でダントツにオモロいと思うんは、ヨギータこと徳井義実氏がシュールレアスティックなボケを救いようなく展開する「チュートリアル」です。この度M1グランプリで優勝したのは納得の行くところです。今年に入りヨギータという訳の分からない外国人のキャラを演じてゲリラ的に出没していた徳井氏は、近来稀に見る逸材やと思います。
ところで、彼らは、京都出身(^^;) ならではのブラックな笑いには関西お笑い界王道を予感させるものがあります。フォットボールアワーも麒麟もオモロいけど、やっぱりダントツやねチュートリアル。
何れにしても、彼らの芸は、間違えなく進化しており今後益々のシュールな漫才が期待出来そうです。頑張れチュートリアル。
Yoshimoto rules.
投稿者 applevenus : 21:34 | コメント (0) | トラックバック
2006年12月27日
2006年悲しかった事、嬉しかった事
悲しかった事 ー ピンクフロイドのオリジナルメンバーであるシド・バレット氏が、亡くなった事。
嬉しかった事 ー ボブ・ディラン氏が、かの名曲"Joey"が入っている"Desire"と言う作品から何と30年ぶりに初登場1位を獲得したこと。
このビデオを見ると、シド・バレット氏のボブ・ディラン氏への素直な敬愛を窺い取る事が出来ます。と、同時に妙に切なくなります。人生色々です。
投稿者 applevenus : 13:08 | コメント (0) | トラックバック
2006年12月23日
Sex Pistols - Anarchy in the UK
なんて、カッコいいんでしょう!!30年前のSex Pistolsによる"Anarchy in the UK"の映像です。ドラマーを最前に配して撮られたこの映像は、ビート復権のマニフェストとしての大きな意味を持つと今、鮮烈に思います。
当然の事ながら、彼らが音楽業界に与えた影響は計り知れません。しかしながら同時に、
「物事を信じ込む人は、価値を判断する事が出来ません。物事を信じ込む事は、牢屋の中に入っているのと同じ。外の世界の事も、そして自分の事さえ分からないのです。」
多感な思春期にこのような強烈パンチを受けるというのは、正にこのようなニーチェ的発想を信念として持つ事に他なりませんでした。それは、今でも変わりません。今でも、偉大な精神は必ずものを疑うと思っていますし、「確信」と言うものに対抗すべく、あらゆる確信から自由になってものを考える強い力を持っていると考えていますから。
ニーチェは。言いました。
今日をもとにして。
すべての価値を転換せよ!
と。
投稿者 applevenus : 09:18 | コメント (1) | トラックバック
2006年10月19日
愛の情:青松タクマ
11月にポルトガルにて開催される、日本映画を特集した映画祭、「Nippon Koma」にopenArtから青松タクマ氏の作品「愛の情」が上映されることになりました。
青松タクマ氏は、思考ノ喇叭社(思考ノ喇叭社インフォメーションはこちら)のオリジナルメンバー。現在拠点を東京へ移し活躍中です。今後とも「オリジナルである事」への彼が持つこだわりに注目して行きたいと思います。