2007年10月22日8:04 AM
お約束していたとおり、NYC滞在中に時間が無くて報告できなかった特にエンターテイメント関係の報告をボチボチ行っていきたいと思います。楽しく報告できれば何よりなのですが、一日目(10月11日現地時間)の Blue Note New York での‘Jane Monheit’
ステージの体験は、苦々しい事から報告しなければなりません。
NYCのJazz Clubでは、コンサート前に「音楽を静聴するように」との注意を必ず促します。当然のことと言えば当然のことなのですが、とある曲で美しい音楽を奏でるJane Monheitを前に日本人カップルが、その演奏を遮るような無神経なおしゃべり。特に女を口説いているのかなんだか知らないが、男がやたら気取った言葉を女に語り続けるという・・・。最悪です。観客もこれには無言のブーイング。この時ほど、日本人であることを恥じたことはありませんでした。
しかし、そこはプロのジャズ・シンガーJane Monheit。ミドルテンポの曲から、スローなバラードに曲をとっさに変更。おしゃべり男は、自分の声が響き渡っていることにやっとここで気がつき、自らを制さざるを得なかったと云う、ジャズ・ミュージシャンのプロであることイコール無礼な客の扱いをも知っていると言うことなのだと感服した次第です。
肝心の演奏内容ですがJane Monheitは今井美樹の‘Pride’等も唄っており、透明感溢れる声を聞かせてくれると同時に現在のバンドでは、ドラムが彼女の旦那と云うことで歌のメロディーとリズムの一体化したサウンドに艶を感じた次第です。やはり、ドラムは歌えなきゃねと、再認識しました。
それにしても、ある意味途中で一部の観客にケチをつけられ、それでもリカバーして自らのコンサートを結局成功裏に導く彼らの心の広さとショウビジネスに対する真剣さには、プロとしてのそれこそプライドを感じました。