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春雪

03 3月

2009年3月3日10:33 PM

2009030302_snow.jpeg春に降る雪は、何だかそこに自分が映し出されるような不思議な既視感を覚える。
恐らく私の名前を付けてくれた俳句の好きだった祖父が何かの拍子に韻を踏んだのがインスピレーションとなったのだろうなという事を何だか別の時空で感じるようなそんな不思議さだ。
あれは、2003年の3月3日、和歌山県有田市から疲弊しきった状態で雛祭りを楽しみにする娘に会うことだけを頭に阪和自動書道を走っていたときだった。当時毎週2~3回往復をしていた慣れ親しんだその道で、新しく出来たオービスにひかっかった。
あれは、今考えると千仞の谷へ落ちる序章だった。
一つの大きな分岐点だった。
そして、その次の年に立ち上げたキングハーベストは5期目を終え、その始まりから、新たな局面を迎えつつある。
決して、楽でも容易でもない。寧ろ厳しい。ただ、その厳しさが道に光をあててくれることが心強い。
環境が変わるその一日目のこの雪は、生涯忘れないものになる気がする。ちょうど2003年3月3日の決して忘れないオービスの赤い光のように。言うまでもなく、全くその時と違うベクトルとして。

 

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