2011年11月21日8:51 PM
もう一週間以上の時間が過ぎてしまいましたが、去る11月12日土曜日に「甲南高校32回卒業生同窓会」が、<昼の部>を私共の母校甲南中高にて、<夜の部>を同窓生K氏が経営する
にて、それぞれ開催されました。
高校を卒業して30周年を記念して開催されたこの「甲南高校32回卒業生同窓会」を御陰さまで大変盛況の内に終える事が出来ました。
そこには、言葉ではとても説明が出来ない不可思議な空気が流れていました。
母校甲南中高旧校舎は阪神淡路大震災で全壊しました。30年という年月を経て以前とは全く違う新しい校舎となっています。そこへ訪れた私たち32回卒業生は、その同じ敷地内にある新校舎をゾロゾロと見て回りました。
皆がどのような感想を持ったかは知る術もありませんが、私はその当時あった以前の校舎をとても懐かしく感じました。きっと、そこに存在しないからそう感じたのだと思います。お世辞にも今の新校舎のように美しい校舎ではありませんでしたが、誰かが蹴って変形したロッカーとか、古くてなかなか閉じない窓とか、新しい校舎を見て回っている時、そういう事がやたら具体的に鮮明に頭の中をよぎりました。
私たちの力では現在のところどうする事も出来ない自然災害によって、その存在が消滅してしまった旧校舎ですが、ナイーブでセンシティブな中学生・高校生という当時の情景を私たちは心の中に持ち続けています。そして、その記憶を共有できる事がとても素晴らしい事であり、貴重である事を今回の同窓会で私は思い知りました。
今回の同窓会は、私たちを中学高校の6年間、学年主任として御世話下さった恩師本荘先生が逝去された事がすべての始まりでした。人知の及ぶところではない力により今回の同窓会は行われたと私は思っています。最後に撮影した集合写真はその事を如実に物語っています。こんなに心の底から楽しそうにしている集団を私は少なくとも見た事がありません。
恩師の方々、同窓生の皆さん、甲南中高事務長Hさん、今回の同窓会昼の部で懐かしの「Aランチ」を提供してくださった株式会社クールのO先輩と未だ現役の食堂のNさん、夜の部で色々無理を聞いてくださったMMC店長のNさん、そして、この企画を開催に漕ぎ着けた発起人の皆様。本当に数多くの方々のお世話になり実現した企画です。筆末となりますが、お世話になった方々へ心より感謝するとともに改めて、御礼申し上げます。ありがとうございました!