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現存する最高のコンピュータとは!?

25 11月

2008年11月25日9:05 AM

「それは、人間です。」
そう宣ったのは、株式会社船井総合研究所の創業者でもある船井 幸雄氏だった。もう10年以上も前のことになるが、この船井 幸雄氏の講演を聴きに行く機会があった。その時の同氏による「なぜ、現存する最高のコンピュータが人間であるか?」についての説明は、とても説得力があった。
その説明とは、次のようなものだった。
「例えば、Aさんという人が、50年ぶりに小学校の同窓会に行きBさんと言う同窓生に会い、そのBさんをAさんが、50年ぶりに会ったにもかかわらず識別できる能力。これは、現在のコンピューターには、出来ない解析能力である。従って、現存する最高のコンピュータは人間である。」
10年以上前のことをこれだけ鮮明に覚えているというのはそれだけ、その内容が印象的だったからだと思う。
話は変わるが、先日DVDで、MIT(マサチューセッツ工科大学)の成績優秀な生徒がカードカウンティングと言う手法を用いてラスベガスで荒稼ぎをするという「ラスベガスをぶっつぶせ」原題"21"を見た。この映画は、事実に基づくとの触れ込みなのだが、その1シーンに八百長をビデオ監視するガードマン役の人による、不正なギャンブルを行う者を見極めようとする場面での「映像で八百長をする者を識別(解析)する事が可能なソフトウェアが開発されたから我々はお払い箱だ。」と言ったような科白があった。
よもや、その様なことは・・・と、思いつつ桁違いの大金が動くラスベガスの世界ならあり得ることなのだろうか!?と、船井 幸雄氏の言葉を思い出した次第である。
こんなことをあれやこれやと思っている時にそのiPhone向けGoogle Mobile Appiconというアプリケーションは登場した。
google_mobile_app.png
iconこの、アプリケーションの目玉機能は言うまでもなく、音声認識による検索機能である。
現時点では英語に対する音声認識機能のみとの事なので、早速検証。
最初に試した単語は"Minnesota"だった。
アプリケーションは、見事に私が発声した音声を認識して、関連ページを表示した。感動だった。続いて"Obama"と発声したところこれも認識。その
機能があまりにも画期的だったので、立続けに20単語ほど試みた。その結果、私の拙い発音で認識されたのは半分ちょっとだった。予想通り、RとLの発音が入ると、その認識率は格段に低くなった。
iTune App storeでのこのアプリケーションに対するレビューは、正に賛否両論のようだが、文字以外の入力による検索機能を一般コンシューマーに向けて配信(しかも無料!!)したと言う事実は驚愕に値する事だと私は思う。
何故ならば、Googleが、今後更に文字→音声からより進化し画像、映像を認識する事による検索機能を開発して行くと言う強いイニシアチブ宣言のメッセージをこのアプリケーションの発表に私は感じるからである。
現存する最高のコンピュータが人間を超越する時代が来るのだろうか?
そんな事に思いを馳せるiPhone向けGoogle mobile appiconのリリースである。

 
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