皆様あらためまして、あけましておめでとうございます。
お陰さまで、年末超多忙でしたので色々なことが、先送りになり年始からバタバタしていました。ありがたい事ではありますが、もう少し余裕を持って物事に対応したいものです。
そのような訳で、年始に「新年所感」を述べさせて頂くのが本来ですが、昨年に引き続き関西で言うところの松の内の期間内で、少し新年の所感を述べさせて頂きます。
昨年私は50歳になりました。50年生き長らえたと誕生日を迎えた時は喜んでいたのですが、それから暫くすると様々な体調の変化に見舞われる事となりました。
今までに体験した事がない、痛みや苦しみから年を重ねるという現実がどのようなものなのかという事を必然的に頻度高く考えるようになりました。
そして、自分自身が病を患う事により日頃から社会的な生活を送っている限り、その問題は自分自身だけの問題に限定する事が出来ません。プライベートな人間関係、公的な場での人間関係、様々なところで影響が出ます。
そんな中で、自らが病を患ったという事実以上に病を患うことが普段の人間関係に齎す様々な反応、影響等普段は見えない人間模様は極めて興味深いものでした。
一方で、病という観点からは、この世の中に原因が特定されている病というのは本当に少ないという事実です。そして、治療方法が確立しているとされている病でもその治療方法自体に根本的な問題が含まれているケースがとても多いという事も思い知らされました。
お陰様で、私なりの対応方法で、痛みや苦しみは、随分改善されました。これは、病気の治療に限った事ではなく、様々な問題に遭遇した時に共通して言える事だと思いますが、やはり問題解決に導いてくれる良き師を知ることが肝要であると言うことです。
これらの様な体験をする事により、今一度噛み締めた言葉は「四苦八苦」という日常的によく使われている仏教をルーツとする言葉でした。
根本的な苦を生・老・病・死の四苦とし、 根本的な四つの思うがままにならないことに加え、
• 愛別離苦(あいべつりく) – 愛する者と別離すること
• 怨憎会苦(おんぞうえく) – 怨み憎んでいる者に会うこと
• 求不得苦(ぐふとくく) – 求める物が得られないこと
• 五蘊盛苦(ごうんじょうく) – 五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにならないこと
の四つの苦(思うようにならないこと)を合わせて八苦と呼ぶ。
上記はウィキペディアからの引用ですが、根本的な苦であるところの「生・老・病・死」のなかで、今まで目の当たりにしてこなかった「老・病・死」の領域に一歩足を踏み入れた事を自覚しました。
しかしながら、考えてみれば、これらは誰しもが持っている宿命です。これらの苦悩と対峙して行くために今年は求道心を持って生きたいと切実に年のはじめに思いました。