
Acid3ブラウザテストでWebKit Nightlyが93/100を記録。
以前から気になっていた「グーグルの会議術」。
グーグルのMs.Marissa Mayerは、6つの成功する会議方法を掲げました。
(原文はこちら"How to Run a Meeting Like Google")
その中に、物事の判断基準として、最も核心的且つ重要な要素であると思われる"Discourage politics, use data."(政治力ではなくデータで語ること)という項目があります。
この様な、合理的な思想を如実に反映したその最たるものが、今私が一番注目している「Acid3ブラウザテスト」ではないかと思います。
ここで、Acid3ブラウザテストについて今一度確認しておきたいと思います。World Wide Web Consortium (W3C)はWWWで使用される各種技術の標準化を推進するために設立された非営利団体です。
(例えばHTML, XHTML, CSSなどの仕様を標準化しているわけです。)
Acid3ブラウザテストは、W3Cによって新たに各種技術が標準化された数多くの仕様をウェブブラウザがサポートしているか否かを検証するためのものです。そして、興味深い点はその検証方法が数値化されていると言うことです。従って、例えばXというブラウザが55%をスコアしたということは、与えられた100のテストの中で55%をXと言うブラウザはクリアしたということになります。

そんな中で、3月19日現在ベータ版であるWebKit Nightly (r31114)は93%をスコアしました。
WebKitとは、オープンソース ウェブブラウザ エンジンであり、Mac OS XのSafariに使われているものです。(写真は93%をスコアしたWebKit Nightly (r31114)のAcid3ブラウザテスト結果)
未だ現時点では、100%に達したブラウザはありません。
しかし、ここ数日におけるWebKit Nightlyの動向を見る限り着実に日々そのスコアを伸ばしています。ここ数日中には100%を達成すると思われます。
このAcid3ブラウザテスト結果に関するデータが、将来的な観点から多くのWebに携わる人達にとって、ウェブブラウザに関する意志決定をする上で大切な拠り所となる数値結果となることは間違いありません。

前回のFirefox 3 Beta 3リリースから1ヶ月も経たずに、Firefox 3 Beta 4がリリースされました。900以上のコミュニティーからのフィードバックによる改善が為されているとのことです。その内訳は、抜本的なメモリ処理能力の改善、安定性の改良、各プラットフォームとの親和性の改善、そして、ユーザインターフェイスの向上などが挙げられます。


何と昨日のエントリーで、Web標準技術との互換性を重視したIE8がまもなくリリースされるという内容を御紹介したその翌日に、「