関西人の悲しい性として、或る人物をいじって、その人物がむきになればなるほど、それをネタにしたがる傾向が在る。
しかも、それは恒久的であればある程、ネタとしての質は高いのだ。
関西人ならば直ぐに思い浮かぶだろう。例えば、こうだ。
A. しまったしまった
B. 島倉千代子
A. おい、お前、人のギャグ取るなワレ(切
A. 大変や、大変や頭の中が
B. チンチラポッポ
A. わからんやっちゃな、ほやから人のギャグ取るな言うとるやろ(激切
これをネタとして私の知る限り十年は笑いを取っている。正に一芸十年である。
前置きが長くなったが、今日は、そんなネタの一環で「おまえの息子ドラム上手いなぁ〜」ネタ。
この前の「第三回えもしライブ」にて、最初に出演したこのMaiden Voyageによる演奏を体験して、「これは、やばい。」そんな良い意味での刺激を受けたのはこのバンドで、息子がドラムを叩いている私だけでは決してなかったのではないかと思う。
話は、戻るが、その様な訳で、昨年から同じ板にてドラムをたたくようになって恰好の餌食となっている。自分では客観的になかなか見れないのでわからないが、息子のドラムの話を振られると、きっと笑いを取れるぐらいむきになっているのだろう(汗
私的には五体満足である限りドラムをやめることは無いので、ネタとしてはなかなか使えそうだ。ってか、笑いに目敏い人らはどんどんネタ化してはる。
何にせよ、関西人である限り笑いを取ってナンボなのでこれからも笑道に精進したい。
てな訳で、「相対性理論」ネタは恒久的かと云うと、まぁ、ビミョーなので「今日のところは、このぐらいにしとったるは」ゆー事で。
ちゃんちゃん。
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危うし、オヤジ(達)!?
St. Valentine’s DayとColdplay、そしてRockin’ Gallery & Bar Ramblers
今年のSt. Valentine’s Dayは、何の因果か野郎三名で神戸・ワールド記念ホールまでColdplayを見に行くという展開となった。面子は長男と遥々京都より馳せ参じた例によってSさん。
以前私が見に行った2006年のTwisted Logic Tour大阪公演は、今回の彼らの新譜"Viva la Vida or Death and All His Friends"に収録された"Lovers In Japan"と言う曲の歌詞にも「大阪の太陽」と歌われているぐらいだから余程印象に残るものだったのだろう。
その時は、4人とも豆粒程度にしか見る事が出来なかったので何とも言えなかったが、今回は前から20列目ぐらいだったので最初から最後まで彼らの一挙手一投足を具に、熱狂的な観客たちの中ではあったが、観る事が出来た。
なんと言っても4人が奏でる絶妙なコーラスによるハーモニーとChris Martin氏のウィットに富んだオーディエンスとの対話術によって、あの美しいメロディーラインを持った楽曲群を惜しみなく連発されると観客はひとたまりもなく佳境へ入りそこから降りてこなくなる。そんな魅力を余すところなく発揮した、この夜のColdplayだった。
通常ならば、これでお腹いっぱい、「ありがとうございましたー」と、なるところだがこの日は違った。前からこりゃ行けそうだなと目を付けていた北野坂のトルコ料理チャイダチュラさんで腹ごしらえ(うまかったー)をして先日2月12日にオープンしたてのRockin’ Gallery & Bar Ramblersへ向かった。
私と、長男だけならまだしも京都より飛び入りのマニアを連れての乱入。果たして太ミックさんはどのような攻略法を打出してくるか内心楽しみだった。
しかしながら、完敗である。
Carly SimonのバックでMick Jaggerがコーラスをしている楽曲を聞かせていただいていたあたりまでは余裕だった我々も、武道館で行われるはずだった幻のローリングストーンズ、コンサートチケットが出てきたあたりから分が悪くなってきた。
そして、トドメはやはり「ローリングストーンズは来なかった/西郷輝彦」と、言うシングル盤が出てきた時だった。「あれー、サンタナですかー?」などと言っていた私は、そのシングルを聞き進む間に徐々に顔面蒼白になって行く自分がわかった。最終的にリフレインで
ローリングストーンズ ジョンレノン サンタナ シカゴ
と、楽曲が盛り上がる頃には「なっ、なんだこれはー」と、三人で仰け反る他、術はなかった。
「御見逸れいたしましたー」と三人で声を合わせ、太ミック氏へ三人で最敬礼をしてRockin’ Gallery & Bar Ramblersを去ったのだった。
そして、三人で北野坂を帰途につきながら顔を合わせて「やばいな、Coldplayとんでもうたな」と、太ミック氏への畏怖の念を確認し合った、というところで落ちがついたのだった。
そして、第4回えもしライブへ向けて
二つ前のエントリーとダブりますが、何回言っても言い足りませんので、改めまして、「第3回えもしライブ」へお越しいただきました皆様、ご多忙中にも拘わらず、お越しいただき誠にありがとうございました。
そして、このライブを開催するにあたりお世話になりました関係各位の皆様、御陰様を持ちまして恙無くこの楽しいイベントを無事終了する事が出来ました。重ねて御礼申し上げます。
昨年に引き続き、プロの写真家として御活躍されている八木克憲さんに撮影いただいた「第3回えもしライブ」のフィナーレの写真をアップロードさせていただきました。八木さんいつも素晴らしい写真をありがとうございます。
さてさて、今まで「えもしライブ」へ参加された皆さん、また、これから「えもしライブ」へ参加しようとしている皆さん(写真の中の子供たち?)へ、
今年の「えもしライブ」を終えた今、第4回えもしライブへ向けて、亀のように歩んできた CABO的には、一週間前の今日、「一丸となってこれからもこの素晴らしいイベントを更に盛り上げ、次世代へ継承していくには、どないしたら宜しいでっしゃろか?」と言う問題提起をこのブログでメッセージとして発信させていただいたつもりです。
色々あると思います。あって当然です。その上で、「先輩方が必死の思いで立ち上げられたこの素晴らしいイベントの背景にあるその志を尊重し、怒らず、焦らず、そして何よりも楽しく、これからも『えもしライブ』を継続していけるように協力をして行きたい。」
と、言うのが、このイベントに参加希望し、果たす事が出来なかった天国の心(彼とは、先日の流行性感冒で魘されていた際に会談する)からのアドバイスに基づいた「第4回えもしライブ」へ向けての私の気持ちです。
皆さんはいかがでしょうか?
とにかく、今後も「えもしライブ」を継続し、より良いものにしていく事に協力して行く事が出来れば幸いです。
3年目えもしライブ
あなたは、ここへ許しを請うために来たのか?
あなたは、死を蘇らせるために来たのか?
あなたは、あなたの頭の中に蔓延る拒絶感のために
イエスを演じにここへ来たのか?
Have you come here for forgiveness
Have you come to raise the dead
Have you come here to play jesus
To the lepers in your head
1つの愛
1つの血
1つの人生
あなたは、あなたが、為すべき事をしなければならない
One love
One blood
One life
You got to do what you should
U2が1991年に発表したAchtung Babyに収録された
"ONE"の歌詞より一部抜粋。
おそらく、言霊というものは存在するのだと思う。
リハーサルで、繰り返しこの"ONE"を演奏していると
自然とこの曲はこの日のセットリスト最終曲に収まる事となった。
CABOのメンバー二人と3年目に行き着いたメッセージは
この"ONE"と言う曲の中に集約されている。
演奏を終えた後の太ミックさんからいただいた、「音が空気を作る」というお言葉は私達にとって今後継続していく上での最大限の励みとなると同時に、大切にしていきたいと痛感したコメントだった。
太ミックさんによる昨年の「えもしライブの感動プライスレス」に次いで今年の同氏の名言として心に刻まれる言葉が今年も生まれた。
ここで、御礼です。
先ずもって、今年、えもしライブにお越し下さった皆様ありがとうございました。
そして、CABOを見に来てくださった皆さん本当にありがとうございました。
心より感謝いたします。
これからも、何卒宜しく御願いいたします。
CABOのお二人のおかげで、ここまで来れた事を感謝しています。
ありがとう、さんこ、まこと。
ひぇ〜
気がついたら、うちらだけやで、メンバー不動で三年間続けてきたのは。
とにかく、続けよう。
「人生は長い」 David Byrne at なんばhatch
人生は長い ー もし貴方が閑居するなら
だから とどまって 行かないで ー なぜって私は消滅していくのだから
魂から魂へ ー 貴方と私の間に
私を拘束する ー しかしながら、私は依然として自由
David Byrne最新作
Everything That Happens Will Happen Today
に収録された
Life Is Longの歌詞より
先日1月23日なんばhatchにて行われたDavid Byrneのライブを見に行った。
近年稀に見る素晴らしいコンサートだった。
David Byrne氏による全体の中での調和を重視した絶妙な音量のギターカッティングとPaul Simon氏と最近長いツアーを共にし、ブラジルそして西アフリカのリズムに精通しているというドラマーGraham Hawthorne氏との阿吽の呼吸から生まれたリズムは怒濤のように観衆に押し寄せた。
この人のギターの凄まじいところは、どんなにアグレッシブでアバンギャルドなフレーズを演奏していても、全体のアンサンブルをより際立たせる役所をわきまえ徹するところにある。
心地よいギターの音量と音色のカッティングが打出すパーッカッシブなリズムはダンサー3名・コーラス3名を含めた彼を除く10名のパフォーマー達全員が表現するメロディー、リズムと一体化・融合し、そのアンサンブルは、それこそ「魂から魂へ」と呼ぶに相応しいものだった。
コンサートが終わって思った。
「最初から最後まで、本気で踊り続けたコンサートって何時以来だろう?もしかしたら、1979年の京都大学西部講堂以来だったのかも知れない。」と。
この日この場所にオーディエンスとして居合わせた人達は幸運な人たちだった。
David Byrne氏の本気を見抜いた人達だったのだ。
早くから会場へ行って前から4列目のど真中の席をキープしてくれたSさん。
最高のコンサートを最高の場所で見る事が出来た事に改めて感謝の意を伝えたい。